荷為替信用状（にかわせしんようじょう）

荷為替手形に付けられた信用状を言う。 貿易取引に付けられた信用状は、輸入者の取引銀行が、その輸入者の信用を確実にするため、一定の期間、一定の金額にかぎり、その輸入者の信用を保証するように取り決めた文書である
スタンドバイL/C（以下S/B）は、日本の輸入者が取引銀行に依頼し、米国の輸出者を受益者として発行することになり、 有効期間の全期間にわたり発行金額全額を対象としています。通常の荷為替信用状（以下L/C）では、売買契約ごとの決済によりL/C残額が減少しますが、 S/Bの場合は、D/Pにより輸入決済を行っても銀行の保証残高は減少しません。したがって、 発注の都度個別のL/Cを開設する必要がありませんので手間が省け、事務処理のコストが削減されることになります。 一方、信用状の開設料（手数料・保証料）ですが、これは条件によりまた銀行により異なる可能性がありますので、取引銀行の開設料を事前に確認しておく必要があります。 銀行によっては、同じ3ヵ月間でもS/Bの開設料を個別のL/C開設料より高く設定しているところもあります。 また、担保の有無や与信枠も開設料に関係してくる場合もあります。更に年間の船積みの頻度も考慮すべきです。 S/Bはある程度の長期間を前提に開設しますが、その全期間にわたり開設料がかかります。一方、個別のL/Cは、通常有効期間が短いので、 開設料が必要な期間は短くなります。例えば、1年に2回しか船積みがないのに、1年中S/Bを開設しておくのは不経済であり、逆に毎月船積みがある場合には、個別にL/Cを開設するのは不経済といえます。
貿易取引の決済においては、信用状（Letter of Credit　またはL/C）による決済方式は一般的です。 正しくは、荷為替信用状と呼ばれるものです。輸入業者は、信用状開設のために銀行の与信審査を受ける必要があります。 審査がとおれば、信用状取引約定書を差し入れなければなりません。従って取引銀行と前もって協議しておくことが肝要です。
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